すい臓がん手術にて皆様にご心配をお掛けしておりましたが、
とりあえず、抗がん剤投与が終わったと言う事で、
顛末をまとめておこうと思います。

最初は、7/29にちょっと血尿っぽいものが出たので病院に行ったのが始まりでした。
泌尿器科に受診し、泌尿器系は特に問題なかったのですが、
その場で、お医者さんに黄疸が出ているので、直ぐに内科に行くようにと言われました。
行きつけの町医者に受信したのですが、もっと大きな処に行くように言われ、
翌日、鈴鹿中央総合病院へと行き、内視鏡検査を行ったところ、
胆管が圧迫されているとの事。
翌日の検査入院が決まりました。
その場での診断では、すい臓の炎症ではないかとの事でした。
と言うのも6月に健康診断をしており、がんマーカーも問題なかった事から、
がんではないと思っていた事もあります。

7/31から8/4まで検査した結果、内視鏡で見たところ、すい臓頭に腫瘍の影があり、
影の形が歪な事から、がんの可能性が大きいとの事でした。
がんの場合、手術を行う事になるが、一人暮らしのため、親元で手術を念頭に置いた検査をした方が良いとの事で、
8/4に札幌へ。翌日8/5に札幌の手稲渓心会病院に入院しまいした。
以降、検査の連続。内視鏡検査、大腸内視鏡検査、MRI。8/14まで検査を行い、一時退院。
結果、分かった事はすい臓頭部にがんがあるとの事。6mmくらいとの事。
ただし、すい臓がんの場合は、すい臓頭部をばっさり切るため、大きさは余り関係ないようでした。
他への転移が認められない事がラッキーとの事。
で、すい臓をちょっと切ればいいのかな?なんて思っていたのですが、甘かったです。
すい臓は十二指腸、肝臓、すい臓と3次元的に重なって配置されているので、
十二指腸をばっさり切らないとすい臓にメスを入れれないとの事。
十二指腸を全部取り、すい臓の頭を切り、胃と腸を繋ぎ、胆管とすい臓からの管を繋げるとの事。
大きな手術となりました。

さて、とりあえず、一時退院をして、手術の日程が決まるのを待つ事となりました。
胆管の圧迫は、チューブを胆管に刺してとりあえずの補強を行いました。
ただし、坦汁が溜まっていたので、そこに菌が入ると高熱が出るので、
直ぐに再入院をするように言われてました。
その心配は当たったようで、8/19に39度の高熱が出て再入院となりました。
坦汁を鼻からチューブを出して直接外に出す処置をして、そのまま入院。
こうなっては、さっさと手術をした方が良いとの事で、8/25の手術が一気に決まりました。

さて、手術当日ですが、7時間の手術となりました。
ですが、全身麻酔でしたので、夢を見る事もなく、気が付いたら名前を呼ばれており、
手術は終わっておりました。
で。本当に大変だったのは、ここからでした。
腹をL字に10cm、10cmくらい切られましたので、
痛いのなんの。当然術後しばらくは、麻酔をかけるのですが、それでも痛いのです。
翌日は、まず身体を起こす事から始まりました。
ベットの上で上体を起こさないと食物が下りて行かないので、
とにかく上体を起こしている状態を続けるのが良いとの事。
腹の痛みを我慢しながら、身体を起こす毎日。
2日目には、とりあえず、立つ事が出来るようになりました。
3日目からは、歩けるようになったので、毎日少しづつ歩く距離を長くしながら、リハビリをしました。
最初は、100m歩くだけでも腹が痛くて大変だったのですが、1週間もすれば楽になりました。
リハビリは順調に進み9/8に退院しました。

そこから、抗がん剤治療の待機に入ったのですが、
10/12に高熱を発し、再入院。
手術後の体内の傷が炎症を起こし、膿を持ったとの事。
体内なので、消毒する訳にもいかず、膿に体外から管を刺し、
管から膿が出て来て、それが出切る事を待つ事しかできず、
只管、膿の出を待つだけとなりました。
で、それが1カ月かかりました。
退院出来たのは、1/13でした。
結局この入院が一番長い事となりました。
つらかったのは、膿に管を入れる時でした。
炎症部なので麻酔が効かず、そこに管を刺してくるので、尋常ではない痛さが走ります。
管を動かされる度にうなり声を挙げていました。

さて、その後はやっと抗がん剤治療となります。
投与は10/22に開始されました。
抗がん剤治療は周期で行いまして、
4コースあります。
1コースの内容は4週間投与して、2週間薬休。
これを4回繰り返すと言う訳です。
当然、副作用があります。
吐き気、倦怠感、下痢、その他色々あります。
で、とりあえず、1コース目は札幌に滞在して副作用の様子を見る事としました。
副作用には個人差があるのですが、
私の場合は、倦怠感と下痢でした。
倦怠感が特に酷く、一日中寝込む事も多々あり、復職には支障を来すかな。と思っていました。

ですが、とりあえず、亀山に帰らないといけないので、亀山へ移る準備をしていたのですが、
11/20に再度発熱、胆管炎による発熱との事でまた入院です。
しかし、今度は11/25に退院。そんなに長くはなく、1週間くらいで退院できました。

退院後、11/27の飛行機で亀山へ。
会社の面談などの手続きがあり、
12/16から復職となりました。

抗がん剤は12/3から再開、2コース目です。12/31まで飲みました。
しかし、1コース目で倦怠感があったので、3段階ある薬の強さから1段落とし、2段階目で開始しました。

その後は順調。
3コース目は1/14から開始しました。
終了は2/11予定。
でしたが、倦怠感が酷く、しばしば会社を休む事に。
そんな訳で、2/4に病院に行き、抗がん剤を中止する事としました。
元々、私の抗がん剤治療は、再発予防の副次的なものでしたので、
日常生活に支障を来すならば、中止もありと言われていたのです。

そんな訳で、私のがん治療はここまでです。
今後は、落ちてしまった体力を回復する事に専念する事とします。